- 実用書道を学んでいる・これから学びたい
- 将来筆耕を副業・本業にしたい
- 実用書道の師範を目指したい
「大好きな字を書くことに生涯をかけて向き合いたい」
そんな想いで賞状技法士養成講座を受講し始めたのが、私の実用書道人生の始まりでした。
忙しい合間を縫い、日々筆を握り続けた結果、2016年には賞状技法士の最上位である1級を取得。
しかし、当時、長男が生まれたばかり。
その1年10か月後には長女も生まれました。
私の本業はシステムエンジニア。
子育てと本業にとても忙しく「次へのステップはいつか挑戦できればいい」と、現状維持で課題をこなすだけの日々が続きました。
そして2025年4月、下の子が小学校へ入学。
9年前に胸にしまった「もっと字で勝負したい」という思いが再燃します。

今こそ、筆耕士として本気で飛躍するタイミング!!
5月末をもって、賞状技法士養成講座を卒業し、6月から実用書道師範養成講座へ挑戦することを決意しました。
この記事では、その決意と今後の目標についてお話しようと思います。
私と同じようにこれから「筆耕」で夢を追いかける方の参考になれば幸いです。


1級賞状技法士・筆耕士 かおりんご
- 書道歴26年以上
- 5歳〜17歳:書道
- 2011年〜:実用書道(2016年に賞状技法士1級取得)
- ワーママをしながら副業で筆耕サービス出品中!
- 現在、毛筆書写技能検定にも挑戦中!
- インスタグラムでかおりんごの筆文字動画を投稿中!
賞状技法士1級認定証書


止まっていた時間、そして新たな決意の背景


長年の夢と子育てによる一時的な足踏み
書道を習って26年以上(ブランクは除く)、実用書道に取り組んでからは約14年になります。
賞状技法士1級も2016年に取得し、すでに8年以上が経過しました。
実用書道師範養成講座の受講資格は随分前から満たしていましたが、なかなか次のステップに進めずにいました。
賞状技法士1級取得直前に長男を出産してからは、子育てと本業との両立で、師範クラスへの移行に踏み切れない日々が続いたのです。
目の前に目標はあったものの、現状維持を選ばざるを得ない状況でした。



あまりにも余裕がなく、2週間に1回程度しか筆を持たなかった時期もあったな…
2024年、筆耕を本業にしたいという長年の夢を胸に、筆耕会社の選考に挑戦。
2社に応募し、幸運にも2社から選考通過の連絡を頂けたのです。
しかし、子育て中ママとしての現実的な壁に直面し、最終的には筆耕会社の選考を辞退する結果となりました。
この経験は、私の筆耕への強い思いを再確認させてくれるとともに、家族とのバランスをどう取るか、改めて考えるきっかけとなったのです。
「もっと上へ」という渇望と変化する環境
それでも「将来的に筆耕を中心とした働き方にシフトしたい」という思いは募るばかり。
筆耕の道に本格的にシフトするためには、今以上に高いレベルの技術と知識が必要だと強く感じていました。
そして、月日は流れ子どもたちも成長し、以前よりも自分自身の時間を持てるようになりました。
この変化が、私に新たな一歩を踏み出す勇気をくれました。
「実用書道師範養成講座を受講しよう!!」
家族の協力も得て、今こそ「書」のさらなる高みを目指す時だと決意しました。



実用書道でもっと上を目指したいということを何年も前から家族の前で言い続けてきたのは、今思うとすごく良かったと思う。
実用書道師範養成講座とは?その魅力と受講対象


「実用書道のプロフェッショナル」への道
実用書道師範養成講座は、賞状技法士養成講座で培った実用書道の基礎をさらに深く、そして多角的に学べるクラスです。
この講座の受講対象は、事務所(日本賞状技法士協会)の方のお話によると「ある程度賞状技法士養成講座で実用書道を学んできた人(少なくとも準1級以上取得者)」とのこと。
単に美しい字を書くだけでなく、その背景にある理論を理解し、指導者として、またあらゆる筆耕案件に対応できる「実用書道のプロフェッショナル」を育成することを目的としていると理解しています。
なぜ今、師範を目指すのか
私が今何よりも目指したいのは、誰からも好かれる「美しい字」を書けるようになることです。
筆耕の仕事では、お客様からの筆耕依頼に臨機応変に、素早く確実に対応できるスキルが必要です。
もちろん、私が長年受講してきた賞状技法士養成講座で十分にその力は身についてきていると感じています。
依頼通りの内容を書くだけ、であれば、現時点でもそれほど困りはしません。
しかし、ご依頼の筆耕で納得できる字が毎回書けているか、と言われると全くそうは思っていません。
こんな字を書いてしまって、お客様から書き直しと言われるのではないか…と悲観的になってしまうこともしばしば。



毎度こんなことでは、なかなか筆耕のお仕事の幅を増やせないよ…
そこで、賞状技法士養成講座よりもより深く実用書道の知識と技術を学べる、実用書道師範養成講座を受講しようと決意したのです。
今後個人で筆耕サービスを提供していく上でも、より難度の高い案件に挑戦する上でも、必ず大きな力になると確信しています。
筆耕の仕事は資格がなくてもできますが、目立つ活躍をされている筆耕士の大半は、師範レベルの資格や毛筆書写技能検定1級といった、誰が見ても一目を置く資格をお持ちです。
そういった肩書の方のプロフィールを拝見して、自分はこの方たちに負けているんだ…と悔しく感じています。
賞状技法士養成講座で実用書道の知識をある程度身につけてきた今だからこそ、今一度実用書道を基礎から徹底的に学び直し、さらなる筆力向上を目指したい、目指せると強く思っています。
これからの筆耕士かおりんごの目標


筆耕士かおりんごの目標
私の当面の目標は、実用書道師範養成講座での学びを通じて、さらなる筆力向上と筆耕士としての「権威性」を確立することです。
具体的には、実用書道師範1級取得を目指します。
賞状技法士養成講座と同じように、こちらも時間を書けて段階的に学んでいくスタイルの講座です。
実用書道師範1級を最速で取得できたとしても3年程度はかかります。



賞状技法士1級と同じで、こちらも1級試験は合格するのは至難の業なの…
いずれ師範級を取得したいけれど、現時点で賞状技法士養成講座受講中の方やこれから実用書道を始めようと考えている方からすれば、気が遠くなりますよね。
中には、始めてたった数年でみんなが振り返るくらい上手な字を書かれる方もいますが、私を含めてほとんどの方はそんな天才と同じようにはいきません。
毛筆の上達は正しい知識を取り入れた上で、時間を書けてたくさん練習を重ねることが必要です。
実用書道師範1級取得も長い目でみれば通過点にすぎませんが、その過程でたくさんの学びや技術を得るために行う努力はきっと裏切りません。
今よりもさらにパワーアップして、「書」を通してたくさんの方の特別な瞬間を彩れるように精進します!
ちなみに…
しばらく記事更新は止まっていますが、現在挑戦中の毛筆書写技能検定の方も並行して勉強を行っていく予定です。
家庭(主に子供関連)の予定や実用書道師範養成講座の日程などと毛筆書写技能検定試験日が被ることもあり、受けたくても毎回は受けられないような状況でもあります。
現在、「準1級の理論だけ合格」といった状況です。



直近で準1級を取得した際には、実技は全ての問題で評価が7(※8が合格基準ライン)だったよ。もうちょっと…なんだけどな…汗
こちらも諦めずに次回受験で準1級取得できるよう頑張ります!!
毛筆書写技能検定関連の記事はこちらをご覧ください。
筆耕の道を目指す方へ


筆耕への道は決して平坦ではありません。
私自身、子育てと仕事を両立しながら歩むなかで「学びを止めないこと」の大切さを痛感してきました。
まず、書道経験は大きな武器になりますが、特別な資格がなくてもネットで筆耕サービスを出品すること自体は可能です。
しかし依頼主に選ばれ、仕事の幅を広げるには、やはり 実用書道の知識 が不可欠。
とくに賞状や目録など細字を求められる現場では、小筆を自在に操れるかどうか が大きな分かれ目になります。
小筆に慣れていない方は、まず 小筆中心の実用書道を集中的に学ぶ ところから始めましょう。
例えば、私もこれまで受講していた「賞状技法士養成講座」 のように、筆耕に必要な技術を体系的に習得できる講座を活用すれば、独学よりも早く基礎を固められます。
最初の一歩は小さくても構いません。
日々の練習を重ね、実践の場でフィードバックを受けながら、いずれは 師範資格 や 毛筆書写技能検定1級 など上位資格取得を視野に入れてステップアップしてみてください。
あなたの筆は、努力の分だけ確かな未来を切り開いてくれるはずです。
実用書道の講座を受講してみたい!という方は以下の記事をご覧ください!
筆耕士としての新たな一歩を踏み出して


今回、14年間学んできた賞状技法士養成講座を卒業し、実用書道師範養成講座の受講を開始しました。。
これはゴールではなく、筆耕士としてさらに深く、そして広く羽ばたくためのスタートラインです。
日々の鍛錬と挑戦を繰り返す――その循環が私の筆を唯一無二の武器へと鍛え上げてくれると信じています。
これからの成長過程や新たなチャレンジは、当ブログでご報告していきます!
また、 インスタグラムでは筆文字動画を投稿しているので、ぜひ覗いてみてください。



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